Blog ブログ
- TOP
- ブログ
ピアノを世の中の誰かに活用してほしい♪
ピアノから何か新たな製品が出来ないかと
10年以上前に「メモリアルBOX」というものを
商品として作りました。
ピアノの一部を形に残して持ち主さんへ返すという取り組みです。
カッコよく言うと、クリエイティブリユースというもので
長年連れ添ってきたピアノを、想い出として小さな形に残します。
その流れから、持ち主さんに返らなくても
世の中の誰かの生活に戻るものが本物のピアノで作れたら、、、
そんな想いで出来たのが、、、
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
《喜多商事のミッション》
『ピアノを通じて子どもたちに夢を届けます♪』
ピアノは子どもの心身を育てます。
ピアノを通じて皆さまと共に
子どもたちの未来を見据えた環境を創っていきます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
こんにちは、KAZUMIです♪
廃棄にならざるを得ないピアノが
世の中にはとても多くあります。
それは「再販が難しい」という理由からです。
通常、経年劣化や環境によって
虫や動物が入ったりして、
修理費用がかなりかかるようなピアノが
廃棄になるイメージかと思いますが
中には、まだ使えるようなピアノや
中の部品は綺麗なものもあります。
買取できるピアノというのは
一部の有名メーカーのものに限られていて
その中でも年代の古いものは難しくなるのです。
あとのピアノはどうなるかと言うと
処分しか方法がありません。
寄付や誰かに使ってもらうとなっても
時代が変わり、電子ピアノが普及する中で
音の問題は大変大きくなっていて
引取手を探す方が大変な状況です。
「欲しいのだけど、、、」という言葉が後を絶ちません。
需要と供給がすでに成り立っていないのです。
処分対象となるピアノを引き取るのも私たちの仕事です。
引取をしたあと、当社では資材としてリサイクルされます。
と言っても、リサイクルする為には仕分けが必要で
ピアノの複雑な部品たちの仕分けは本当に大変な作業になります。
それでも、ゴミにはなりません。
資源としてまた世の中の誰かのために使われるのです。
でも、せっかくピアノとして生まれて来たのだから
この子達をどうにか活かしたいと思っていました。
この処分扱いになるピアノから何か新たな製品が出来ないかと
もう10年以上前から色んな取り組みをしてきました。
カッコよく言うと、
クリエイティブリユースというものです(笑)
もちろん、そのままもう少し使えるなら、
ピアノさん自体も嬉しいし
子ども達にも本物のピアノを
気軽に弾かせてあげられると考えやってみたのは、
会社前のストリートピアノでした。
子ども達に親しまれ、
ピアニストさんも遊びに来てくださったりもしましたが
でも1台しか置けません。。。
なので、最近ではピアノの木材を活かして、
木工が得意なスタッフが「看板」を作るようになりました。
本物の鍵盤を使い、本物のピアノのパネルを使います。
少し重ためなので、風に飛ばされることも無く
ピアノの下パネルに付いている取っ手があるので、
それを付けることで開閉もしやすくしています。
現在は、移動型ピアノルーム「クレッシェンド号」の
看板としても重宝しています☆
以前にも、ピアノレンタルルーム「クレッシェンド」の
大きな看板も、ピアノの鍵盤周りを活かして
作ってくれていました。
また、鍵盤の壁掛けも作って社内にも飾っていますが
ピアノレッスンルームを利用するお子様が
その壁掛けピアノで弾くまねっこを必ずしてくれる子がいるのです。
普段は真っ白の鍵盤ですが、それを見ると中側は「木」だ
ということがよくわかります。
そのほんの少しの時間でも、本物に触れながら
ピアノを違う角度から見ることもできるのです。
そんな小さなことを、より大切にしたいと思っています。
こうやって、ピアノの面影を残したまま
世の中の何かに役立つものとして
また生活に返っていくことで、持ち主の方の心も
癒されることも多くあります。
音楽用語に
D.C.al fine(ダカーポアルフィーネ)
という言葉があります。
意味は、
「先頭に戻って“Fine”まで演奏する」
ピアノという楽器としては終わりかもしれません。
でもピアノという面影を残し、もう一度最初に戻って、
共に最期まで、心の中で音楽を奏で続けてみませんか?
あなたのピアノを手放す時が来たなら
そして想いがたくさん詰まっているピアノなら
小さく形を変えて、傍に置いておくこともできます。
もしくは、誰かの役に立つものに変わり
誰かを支える存在になることもできます。
40年以上、ピアノとの生活に寄り添ってきた私たちが
いつでもご相談に乗ります。
***************************************************
本日のお話は何か1つでも参考になりましたでしょうか?
他の記事もぜひ読んでみて下さい。